今日はサンプロが最終回だった。
1989年4月に「サンデープロジェクト」が発足した時は、ワイドショーだった。
東尾さんのコーナーや、系列各局の若いアナウンサーが土地の花を紹介するとかいろんなコーナーがあった。
僕のコーナーは20分弱で、1回目のゲストは浜田幸一さんだった。
政治を面白く話してもらおうと思ったのである。
当時は、問題になってる政策をとことん議論するとか、
与野党の主張の違いを明らかにする、というようなつもりはなかった。
ところが番組は生き物でどんどん化ける。
湾岸戦争の地上戦が番組中に始まった時、
いろんなコーナーを壊して世界各地からの中継をつないだ。
湾岸戦争の中継一本で放送した。
この辺りから番組の性格が変わってきた。
与野党で対立した政策について、キーパーソンが出演して真剣勝負をする。
或いは、政権与党の内部の亀裂についてそれぞれキーパーソンが出演して
政治生命を賭けて討論する。
天皇問題、被差別部落の問題、拉致問題など、日本のタブーにもどんどん挑む。
宮沢喜一、橋本龍太郎など、何人もの首相が失脚した事がある。
政治的圧力もあった。それらにも抗してきた。
本番の日は20~30人の新聞記者が集まった。
サンデープロジェクトは、あらゆるタブーに挑んだ。
この事が、テレビ局にとって重くなりすぎたのだろう。
残念である。
しかし、僕は悩まない。
BS番組でもっともっとタブーに挑むつもりである。