ところが、鳩山さんは一夜で菅支持から小沢全面支持にひっくり返った。
それにしても、なぜ小沢さんは出馬にこだわったのか。
小沢さんの出馬に対するこだわりについて聞いた。
「このままでは小沢さんは政治と金の問題で
と言うのである。
小沢さんの気持ちはわからないではない。
小沢さんは色々論理を組み立てるだろうが、僕には納得できない。
ところが、鳩山さんは一夜で菅支持から小沢全面支持にひっくり返った。
それにしても、なぜ小沢さんは出馬にこだわったのか。
「このままでは小沢さんは政治と金の問題で
と言うのである。
小沢さんの気持ちはわからないではない。
小沢さんは色々論理を組み立てるだろうが、僕には納得できない。
田原総一朗です。
はっきり言って、民主党の代表選はもう決着済みだと僕は思う。
菅さんの再選で決まり。鳩山さんもそれで賛成だ。
ただ、この機会に鳩山派や小沢グループの人達が
存在理由を示すために様々言っているだけだろう。
僕が、菅さんVS小沢さんに興味がないのは、
二人とも終わった人だと思うからだ。
民主党は菅さんと鳩山さんが繰り返し代表をつとめた後、
世代交代の為に岡田さんになり、
更に若返って前原さんへと世代交代が行われた。
前原がメール問題でしくじったので
奥座敷にいたはずの小沢が代表になったに過ぎない。
そして、小沢さんが西松問題で辞めたので、
退いたはずの鳩山さんが登場し、
鳩山が辞めると同じく退いたはずの菅さんが登場した。
単純に若返りが良いと言ってるのではない。
しかし、民主党に必要なのは、
古い人達の対立ではない。
だから、今回の民主当選には、僕は関心を持てない。
また8月15日がやってくる。
1945年8月15日、これが僕の原点である。
僕は小学校の5年生だった。
5年生の1学期まで先生や校長先生や偉い人は皆、
「この戦争は侵略国、米英に対する正義の戦いである」
と毎日のように強調し、
「君らは、天皇陛下の為に死ね。大東亜共栄圏の捨石になれ」
と教えられた。
ところが、夏休みに戦争に負けた。
すると、同じ先生達が2学期には
「日本の戦争は侵略戦争だ。戦争を起こした人間達は犯罪者だ」
と一説した。
価値観が180度変わったのである。
先生に
「5年生の1学期まであの戦争は正義の戦争だったのではないか」
と言うと、先生は
「そんな事は絶対口にするな。日本は悪い国なのだ、そう思わないと君らの人生はないぞ」
と言われた。
この時から
「偉い人の言う事は信用できない、
特に偉い人が大きな声で言う事は信用できない、
世の中の常識は信用できない」
と思うようになった。
これが僕の原点だ。
その事が、僕がジャーナリストとしての
道を選んだ要因になっていると思う。