田原総一朗です。
予算委員会での自民党の質問は
上げ足取りや重箱のすみをつつく様な質問ばかりで、
物足りなかった。
とにかく民主党の大臣、特に菅首相を何とかして怒らせよう
と言う狙いが見え見えすぎる。
新聞も菅氏が怒れば、イラ菅といい、
怒らないと男らしくない、逃げていると批判する。
国民が今、強く関心を持っている事にはまるで触れられていない。
円が81円台になったのに、なぜ為替介入をしないのか。
年金の行方不明の問題はあるが、
それ以上に30代、20代の年金は破綻している。
誰もこの問題に触れない。
どうなっているのか。
石破氏の質問は民主党の痛い所を突いていた。
船長の釈放は実は検察に委ねたのではなく、
官邸が政治判断で決めた。
そうでなければあんなに早い釈放は出来ない。
多分アメリカ側から釈放しろと言われたのだろう。
石破さんはビデオテープを公開すべきだと言っている。
これは民主党にとって非常に有り難い事で、
民主党が公開しないと頑張るのは、
中国に大きな貸しを作ることになる。
公開を一番困っているのは中国なのだ。
中国政府は国民に
漁船は日本の巡視船に囲まれて
何度もぶつけられたと言っている。
VTRを見れば、漁船が巡視船に二度に渡って衝突した事がはっきりする。
これが公開されれば
中国政府が国民に言ってる事が嘘だとばれてしまう。
中国は公開しないでくれと
日本政府に頼んでいるそうだ。
正直言って僕は戸惑っている。
プロの検察が二度に渡って不起訴にした。
それをいわば素人である検察審査会のメンバーが
この対談の中で、郷原さんが、興味深いことを言っていた。
●田原総一郎×郷原信郎緊急対談「検察の失墜」最終回
郷原:まあ、少なくとも検察との関係は良くない人間で、もし彼が政治的に権力を握ると検察にとって大変なことになるという危惧感はあったかも知れないですね。
関心のある人は、対談を読んでもらいたい。