9月23日、「日本維新の会」の政策討論会に参加した。
大阪市長の橋下徹さんに頼まれたのだ。
討論会には、橋下さんのほかに、大阪府知事の松井一郎さん、
そして日本維新の会に合流するとされる国会議員らが出席した。
そのなかでの僕の役回りは、維新の会と国会議員の理念が
一致するかを見極めるというものだ。
僕は以前から橋下さんに聞いてみたいと思っていたことがあったので、
橋下さんの本音を引き出すいい機会と思って参加したのである。
第1回の討論会は今月9日におこなわれている。
このときは、名古屋市長の河村たかしさんや、前横浜市長の中田宏さんら
首長および首長経験者、それから日本維新の会への合流や連携を図る
国会議員が参加し、教育制度、財政、金融、経済、社会保障の各テーマに
ついて話し合った。
第2回の今回のテーマは外交、防衛だ。
実のところ橋下さんは、外交・安全保障問題については素人同然である。
大阪府知事を経験し、大阪市長を務めている。
しかし、国政に参加したことはない。
だから、日本維新の会が外交・安全保障をテーマに公開討論会を
開催すると聞いて、僕は参加するのをためらった。
橋下さんが公開の場で答えに窮し、それによって日本維新の会が崩壊しては
困ると心配したからだ。
ところが、橋下さんは、
「日本維新の会をバラバラにしてもいいから、思ったことを言ってください」
と頼んできたのだ。このひと言で、僕は参加することに決めた。
討論会に出て、僕がいちばん感じたことは、橋下さんは思ったよりも
ハト派だということだ。
もうひとつ、予想以上によく勉強しているという印象も持った。
そして何よりも、橋下さんの考えは、非常に明確だったのだ。
外交・安全保障問題については、民主党政権にかぎらず自民党ですら曖昧な
姿勢でいる。にもかかわらず、橋下さんの答えはわかりやすかった。
たとえば討論会で、竹島問題、尖閣問題をどうするのか話題になった。
「自衛隊が出動すべきだ」という意見や、「尖閣諸島に自衛隊が常駐すべきだ」
と言う者もいた。 そのなかで、橋下さんの主張は明快だ。
「自衛隊の出動には反対だ。国際司法裁判所に訴えるべきだ」
しかし、竹島をめぐっては、国際司法裁判所への共同付託をこれまで2度試み、
いずれも韓国に拒否されている。ならば国際司法裁判所へ再び訴えても結果は同じ。
「単なるパフォーマンスではないか」
と橋下さんと他の議員たちに、僕は聞いた。議員たちは答えなかった。
だが橋下さんは、次のようにはっきりと答えた。
「無駄であろうとやるべきだ。国際司法裁判所に提訴して、相手がこれに
義務的に応じる『義務的管轄』を韓国に受諾させるよう働きかけるべきだ」
「韓国と積極的に息の長い交渉をして、共同管理に持ち込むしかない」
僕は竹島問題について、さらに質問した。
たとえば1905年に日本政府は、島根県に竹島を編入する閣議決定をしていたこと、
戦後のサンフランシスコ講和条約で、竹島が韓国の領土であることを認めるよう
韓国はアメリカに訴えたが、アメリカが認めなかったことなど、これらのことに
ついて歴史的経緯を含めて橋下さんは実によく理解していた。
憲法改正についても討論をした。
橋下さんは憲法を改正すべきと言う。
この点について、やはり憲法改正を訴える自民党新総裁の安倍晋三さんと同じだ。
だから安倍さんは、橋下さんに理解を示している。
ところが、安倍さんは自衛隊を国防軍にし、憲法9条を廃止すると発言している。
しかし橋下さんは、「憲法9条は変える必要はない」と述べていた。
憲法改正と言っても、二人が考える改正の中身がかなり違うことがはっきりした。
討論は、外交・安全保障以外のテーマにも及んだ。
国家の統治機構、つまり道州制について、さらに年金問題も話し合われた。
これらの討論を聞いていて、リアリティが欠如していると感じた政策が
いくつかあった。
そして、それよりももっと大きな問題だと思ったのは、大阪維新の会も
日本維新の会も、まだまだ「橋下個人商店」だということだ。
僕は、橋下さんや他の出席者にいろいろな質問を浴びせた。
しかし、橋下さん以外は遠慮して黙っている。
橋下さんと違うことを言ったり、橋下さんの機嫌を損ねたりすることを
恐れているのだ。まさに「橋下個人商店」である。こんなことではダメだ。
だから僕は橋下さんに次のように伝えたのだ。
「今後の公開討論会では、みんなが言いたいことを言えるようにしなければ
ならない」
自民党の新総裁に安倍さんが就任した。
安倍さんと維新の会の間には強いパイプがある。
橋下さんも安倍さんを「非常に信頼のおける政治家で期待している」と
評価している。ただし、橋下さんは次の衆議院選挙では、
「選挙のときは戦わざるを得ない」と述べ、自民党との連携を否定している。
次の選挙で、維新の会が多くの議席をとるだろう。
選挙後に、自民党や他の政党との連携の話が再燃するのは必至だ。
そのとき、橋下個人商店である維新の会が、はたして国政政党に
脱皮できるかどうか、それがいちばんの課題だと僕は思う。
観察
国の形と容(かたち)平面では誰も中に入れない?
統治機構を変えるのも必要なのかもしれませんけれど、
日本人が日本人として、日本の端っこで、
根を張って普通に生きて行ける環境を作れるか?
国内に万遍なく、どれだけ仕事を作れるかだと思うのですが…
端っこに居ても「仕事」がちゃんとあれば「税金」を払えると思う。
考察①
「形」で考えるのか・「容」で考えるのか
そこが大切な様な気もします。
道州制と言う形は、大都市と言われる所を持つ地域は
生産力も有るし、いいのかもしれませんけれど、
田舎でも例えば資源が出てきた時とか、
そこから買う事も有るかもしれませんけれど、
軍事や資源は、国で管理しましょうとか
言い出す様な不公平を生むような気もします。
あくまでも人的資源で競争しましょうと言われたら、
田舎は競争し様がないのが普通ではないでしょうか?
こういうのを「相容れない」考え方だとか
言われ易いのかもしれませんね。
「相容れる」考え方を言って諭せるかが、
出来るか出来ないかの違いの様な気もします。
今までは、地方規模で、相容れられた考え方だったから、
支持され第三極とか言われもしていましたけれど、
これが全国規模で相容れられる話を
どこまで出来るかは未知数といえましょう。
考察②
個人的には人的資源を
どの様にするかだけに見えています。
効率の悪い人員配置を変えるとかも、
大都市間での競争がこれからの世界とか…
大量の人が効率良く回る事で、
強い州と言う集まりを作ると言うのか…
それは会社作りでも似た様な所もあるのでしょうけれど、
の平面的な考え方だと誰も入って来ない?
不利に成る所が一緒に遣りましょうと言わないのが
普通ではないでしょうか?
推察
だからと言って今まで通りが良いと言う訳でもなく、
多くの一般市民(普通の人)は、自分の暮らしを
今いる場所で今より良くしてほしいと言うのか、
今まで上手く行って居ないと思っている人が、
自分は上手く行っていると思いたいと言うよりは、
困った事が少なく成って欲しいだけの様な気もします。
洞察①
その手段として、
何も困っていない様に見える人たち
優遇されて居る様に見える集まりや公務員なども、
自分たち(一般市民的に)と同じ目線で
考えて欲しいと言う気持ちもあるだろうし、
そうしてくれそうな人に(懲罰やお金のストップ)
支持が集まり易いのも世の常なのかもしれません。
無駄を省くほどに確かに効率は良くなるのでしょうけれど、
無駄ではないライン上から外れた人たちは
居場所を失いやすい様な気もします。
不正に生活保護などを受給している人や
働く気の無い公務員は論外ではありますけれど、
無駄をそぎ落とすほど、良い悪いは別として、
脅迫観念みたいなものが出来てきやすい様な気もします。
洞察②
人的資源が少ない田舎に於いて、
物質的資源や、地政学的に有利な面
そう言う物でお金を生み易くしておかなければ、
田舎は競争をし様も無く廃れるだけではないでしょうか?
TPPなどその典型で、農業分野で見たら田舎の農家の人は、
外国人の給与所得レベルに成っても良いと言う考え方だと思う。
他の産業の人も所得が下がっても構わないかのようにも感じられます。
「物差し」に騙されてはいけない?関税は悪だと言うフレーズ>
http://ameblo.jp/phrasemonsters/entry-11358639599.html
田舎にも人が一杯住めるように、
仕事をどう作れるかが一番抜けて居る様な気もします。
最初に形か容かといったのは、
ここが大切だからだと思ったからです。
だからこそ、島一つ疎かにはできないですし、
都会だからできる話を押し付けないでほしい
と言う話になり易い様な気もします。
PS
生意気で器の小さな個人ですけれど、人の事はあまり言えませんけれど、
平べったいお盆は、深くすれば大きな器にも成れるものなので、
これからの報道なりネットなりで伝わってくる市長さんのお話を
「形で」はなく「容」に成って来たかどうか、
そういうような目で観察して行こうと思いもします。
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器とお盆、それ以下のコースター人間もいる
http://ameblo.jp/phrasemonsters/entry-11102840782.html
当選してからも、維新の議員は橋下氏の言うことを1から10まで聞き続けられるだろうか。
しかも、橋下氏がすべての問題にブレずに言い続けることが大前提になる。
議論が分かれる問題に直面すれば、議員の間で当然意見も割れるだろう。
「ホームルーム」が繰り返されて、統一した見解は出にくくなるだろう。
重大な問題ほど、そうなるだろう。
急進的な政策を掲げれば掲げるほど、政権に近づけば現実との間でギャップが生まれ、対応に議論が分かれることになるだろう。
移り気がちな無党派層が支持基盤になればなるほど、時間とともにどのような政策が受けるのか解らなくなり、大衆迎合になるだろう。
2足のわらじを履く大阪市長は、党首討論もままならなくなるだろう。
維新の会は、様々な面でリスクが大きい政党になるだろう。