趣味もない。娯楽もいらない。「仕事が喜び」だと、公言している。僕はこんな人間だ。夏休みをきっちりとったこともない。完全な休暇は、大晦日の「朝まで生テレビ!」を終え、家族とホテルで過ごす元旦のひとときぐらいだろうか。一度、家族で温泉に行ったこともあるが、すぐに飽きて、かえって疲れてしまった。
ところが、今年の夏はひとつ、仕事以外の楽しみができた。僕の母校の彦根東高校が、初めて甲子園に出場するのだ。彦根東高校は、創立137年の歴史を持つ。その源流は、寛政10(1798)年に開校された、近江彦根藩の藩校「稽古館」にまで遡る。命名したのは、彦根藩の第13代藩主であった井伊直中だ。幕末、桜田門外の変で暗殺された、井伊直弼(なおすけ)の実父である。
たいへんな伝統校であるにもかかわらず、野球部は一度も甲子園に出たことがなかった。だから甲子園出場は、僕にとって、本当にうれしい出来事だ。
意外に思われるかもしれないが、僕は野球部員だった。高校時代のポジションはセカンド。残念ながら「弱肩鈍足」のため、レギュラーにはなれなかった。甲子園は決して手の届かない、夢のまた夢だったが、それでも野球が大好きだった。
実は、僕の「デビュー作」は野球小説である。野球が大好きな少年が、仲間たちとともに、さまざまな困難を乗り越え、甲子園を目指すというものだ。
イラストも自分で描き、装丁、製本まで自分でした。この小説は、まだ手元に取ってある。戦後まもない頃で、紙の質もよくないが、我ながらなかなかの力作だと思う。コンクールに出したわけでも、出版するあてももちろんなかった。とにかく、その時の僕は、あふれるほどの野球への情熱を、ひたすら文章に表したかったのだろう。
僕が小説に描いた夢は叶わなかったが、後輩たちの甲子園出場を、今年の夏、この目で見られるのだ。初戦は8月13日。この時ばかりは、仕事のことは忘れて、テレビの前で応援したい。
時めぐり、いろんな思い出が、
思いこされるのでしょうね。
後輩の甲子園での雄姿、
自然と目が細まりまるのでしょうか?
プロOBの指導緩和で高校野球はどうなるのか楽しみです。
それでも「魔物」は退治できないでしょう。
10対0で、プロ注目の大エースが投げ、
「これで価値だなワッハッハ」と思いきや、味方の一つのエラーで、
「流れ」が相手に行ってしまい、終盤、一気に11点とって逆転されるケースがしょっちゅうあるからです。プロ野球だと、その「流れ」をせき止めて戻す「技」があるから、
そういうケースはめったに起こらないのです。
天然芝・土のグラウンドが、打球の方向を思わぬ方向に変え、
試合の勝ち負けの「きっかけ」を造ってしまうからです。
天然芝・土の球場、甲子園だけでなく、日本各地にあります。
ただ、プロ野球でも、そういう地方球場で、先述のきっかけで、
逆転できる可能性があると、プロ野球中継の解説者が言っていました。
今年、旭川スタルヒンで、夜間照明がつき、6月にこけらおとし、
明日明後日も北海道日本ハムが主催するゲームがあります。
史上初、「北海道で外の球場でナイター」が開催される記念の年です。
但し、札幌市内の球場で、外の球場で、夜間照明をつけるもしくはついてても、
収容人数の関係でプロが主催できない球場があります。
拡張工事をすれば可能かもしれませんが、住宅街の真ん中なので、
音の規制をさせるのは観客に可哀想ですし、
前者は、「札幌円山球場」過去、伝説の、特に昔の巨人戦の札幌主催の舞台でした。
この球場は、近くに動物園があり、生態系を壊すのではないかという噂で照明を付けられないのです。